SRAMから先日チョイ見せされたRED eTapの12速バージョンが発表されたと思っていたのですが、これは全く考えを改めないといけないと思いました。
端的に言うとロード・グラベル・MTBのそれぞれ互換性がある総合的な電動ワイヤレスコンポーネントがいきなり登場したとも言え、かなり革新的な出来事だと思っています。日本ではロードバイクコンポーネントはインターマックス、MTBコンポーネントはダートフリークが取り扱い代理店になっていますが、シフターはブラケットタイプでリヤディレイラーがXX1などのグラベル仕様の場合どうなるのか今のところ分かりません。
インターマックスではRED eTap AXSをセット販売で価格を設定しているようです。
ロード2x(リムブレーキ) | シフター/フロントディレイラー/リアディレイラー/バッテリー×2/バッテリーチャージャー | 266,800円(税別) |
ロード2x(油圧ブレーキ) | HRDシフター+キャリパー/フロントディレイラー/リアディレイラー/バッテリー×2/バッテリーチャージャー/ローターx2 | 333,300円(税別) |
ロード1x(油圧ブレーキ) | HRDシフター+キャリパー/リアディレイラー/バッテリー/バッテリーチャージャー/ローターx2 | 273,400円(税別) |
いつものようにクランクとかギアの値段がウェブサイトには掲載されていないので興味のある方はお店の人に聞くしかないと思いますが、ここでアメリカの販売価格を紹介しておこうと思います。
SRAM RED AXS CRANK 2X :690USドル
デザインが新しくなったクランクセットは50/37、48/35、46/33の3種類。リヤのギヤトップが10Tになったので今までより小さめになりました。690ドルということは79,800円あたりで販売するんでしょうかね。こちらはパワーメーターなしの価格で、パワーメーター付の場合は1,200ドルです。
SRAM RED AXS カセットは10-26t, 10-28t, 10-33tの3種類。:350USドル
MTBコンポーネントはXX1 EagleAXSとX01 Eagle AXSが登場します。特筆すべきなのは、シフターがサムシフターだけに互換性があるのではなく、ブラケットシフターにも互換性があるということです。つまりグラベルバイクのコンポーネントみたいにフロントをシングルにして、リヤのスプロケットをEAGLEの巨大なものにしても問題なく作動するようなプラットフォームになっているということです。これってスゴイと思います。XX1 Eagle AXSセットは2,000USドル、X01 Eagle AXSセットは1,900USドルです。
どちらのコンポーネントもチェーンがレインボーカラーになっていてロードコンポーネント同様、AXS専用に開発された新しいものです。チェーンコネクターも「PowerLock®」という新しいコネクターになります。10−50T対応だそうで、すごいですね・・・。XX1 Eagleのレインボーカラーのギヤが10-50Tとなります。
そしてドロッパーシートポストのReverb(リバーブ)もワイヤレス化になりました。複雑なインナーケーブルともさようなら。画期的です。
こちらは800USドル。
ちょうど自転車の世界はロードバイクからマウンテンバイクの垣根がシームレスになってきて色々な楽しみ方に応じたバイクが登場してきております。もちろんピュアレーシングに求められる性能を満たすことも必要ですが、ファンライドに応えられるコンポーネントの登場はとても夢があって妄想が捗ります。
コンポーネントのセット価格とは別にSRAM USAではパーツごとの価格表示があります。
美しい動画やコンセプトの紹介など分かりやすいのでぜひ参考にしてみてください。